あいさつ言葉って、会社で使うにしても、日常生活で使うにしても、けっこう難しいです。
日本人も、「お祝いの言葉」や「お礼の言葉」人が亡くなったときの「お悔やみの言葉」など….
本当に難しいです。私は苦手です。
みなさんは、どうですか?あいさつするときに、「なんて言ったらいいんだろう」と思った経験ありませんか?
簡単な通訳のアルバイトをしたことがありますが、あいさつ言葉を通訳するのって、とても難しかったです。直訳できない表現が、あいさつに多いと思います。
ときどきメセージをくれる中国人の方がいるんですが、日本在住歴10年です。JLPTもN1を持っていて、日本語会話はネイティブレベルです。そんな彼女でも、あいさつ言葉は苦手のようです。
先日、彼女がくれたメッセージです。いつも礼儀正しく接してくれます。連休中の久しぶりのメッセージでした。
普通に「連休は何してますか」とか「連休は何して過していますか」という言葉を、ちょっと丁寧にしようとしたのだと思いますが、ちょっと丁寧にするのが難しいです。久しぶりに使うとなおのことです。丁寧に言おうとして、かえって不自然なあいさつになってしまいました。

「連休は何してますか」「何して過ごしてますか」の丁寧な言い方
普通にいえば、「連休は何してますか」「何して過ごしてますか」ですが、どう言えば、もう少し丁寧な言い方になるでしょうか。彼女は、「連休はどう過ごしてますでしょうか」にしました。みなさんは、どう言えばいいと思いますか。
私だったら、
①「連休は、いかがお過ごしですか」
②「連休は、いかがお過ごしでしょうか」
③「連休は、いかがお過ごしでいらっしゃいますか」
のどれかを使うと思います。
「どう」の丁寧な言い方
「どうですか」「どうしていますか」「どう思いますか」など「どう」は本当によく使う日本語です。
では、「どう」の丁寧な言い方は何でしょうか?
「どう」の丁寧な言い方は「いかが」です。頭ではわかっていても、突然の会話で思い浮かばないときがありませんか。「どうですか」は「いかがですか」です。よく聞く日本語ですよね。
「過ごしていますか」の丁寧形な言い方の公式
「過ごしています」は「過ごす」と「~ています」が一つになって「過ごしています」になりました。現在進行中を意味する表現です。現在進行中の「~ています」を丁寧な形にする公式があります。
「お+ます形+です(か)」です。公式に当てはめると、「お過ごしですか」になります。
「ですか」を「でしょうか」「でいらっしゃいますか」にすると、もっと丁寧になります。
私はこの公式を使って、
①「連休は、いかがお過ごしですか」
②「連休は、いかがお過ごしでしょうか」
③「連休は、いかがお過ごしでいらっしゃいますか」
のどれかを使うと思います。
現在進行形「~ています」を尊敬語にする方法は簡単です。
「お+ます形+です(か)」に当てはめるだけです。
「社長が待っています」は?
「社長がお待ちです」
「今、身分を証明するものを持っていますか」は?
「今、身分を証明するものをお持ちですか」
「どこに勤めていますか」は?
「どちらにお勤めですか」
「お+ます形+です(か)」は、現在進行形の他に「ます(か)」「ました(か)」の尊敬語の形としても使えます。
「ご注文は決まりましたか」は
「ご注文はお決まりですか」
「今日はどこに泊まりますか」は
「今日はどちらにお泊りですか」
「社長は、いつ戻りますか」は
「社長は(主語)、いつお戻りですか」
「社長は、いつ帰ってきますか」は
「社長は(主語)、いつお帰りですか」などなど
⚠️ここで1点、注意点があります。似た言葉に「お+ます形+します」がありますが、
これは、自分の行動に使う謙譲語です!間違って使わないようにネ!
例)あす、私が(主語)お電話いたします。
まとめ
今日は「どう」の丁寧な言い方「いかが」と、現在進行形「~ています」の丁寧な言い方(尊敬語)の公式「お+ます形+です」をご紹介しました。丁寧な言い方をもっと丁寧にすると「尊敬語」と「謙譲語」になります。
尊敬語の主語「~は」「~が」は、相手になります。例えば、社長や先生、お客様です。
謙譲語の主語は「私」です。
誰がする行動なのかを考えれば、尊敬語と謙譲語を間違うことはありません。たとえ少し間違っても、敬意は伝わるものです。ドンドンあいさつをして、あいさつ上手になってください。