「あいづち」という言葉をしっていますか?日本語のあいづちには、「そうですか」「そうですね」「そっか」「ん」「あ~」「まじかよ」「へぇ~」「はぁ?」などの「あいづち」があります。
あいづちは、円滑なコミュニケーションに効果的な役割があるので、ビジネスの会話でも、日常の生活でも区別なく使われています。
みなさんは、どんなあいづちをよく使いますか?どんな方法で、あいづちを覚えましたか?アニメやドラマで、自然にあいづちを習ったかもしれませんね。日本人のあいづちを聞いて、あいづちを覚えた人もいると思います。
ただ、最近ちょっと心配になるあいづちをよく耳にします。もし、このあいづちの正しい使い方を知らずに、ビジネスで使うと、大変失礼になることがあります。
それで、今日は「あいづち」の役割と「日本人がよく使うあいづち」「ビジネス会話で要注意のあいづち5つ」をご紹介します。最後まで読んで、ビジネス日本語のSkillup~Senseupにお役立てください~。
円滑なコミュニケーションのための「あいづち」の役割
あいづちが持つ役割を調べてみました。この他にあると思いますが、次のような役割がありました。
・話しを聞いていることの表示
・話しに興味を持っていることの表示
・話しを理解していることの表示
・相手の話しを促す
・賛成、反対の意思表示
・感情の表示
簡単に書くとこんな感じですが、もっと底が深いと私は思います。あいづち1つで、会話の流れが変わるといっても過言ではないでしょう。事実私は、学生のあいづちで授業の流れを変えます。
適切なあいづちじゃなかったりすると、自分の話しが理解できていないようで、不安になるという人もいます。あいづちがないに加えて、無表情だったりすると、会話が途切れてしまう可能性もあるでしょう。
日本人がよく使うあいづちがあります。よく使うものだけを、まずは使ってみることをおすすめします。きっと、話しが進みやすくなると思います。楽しい話しの場合は、さらに話しが盛り上がるはずです。
日本人がよく使う「あいづち」4つのスタイル
あいづちの数は、めちゃくちゃ多いです。全部のあいづちをここでは紹介できなので、日本人がよく使う4つのスタイルをご紹介します。
1. 相手の話しを受け入れる「そう系」
「そうですか」
「そうですね」
「そうなんですね / そうだったんですね」
「そうなんですか / そうだったんですか」
「そういうことですね / そういうことだったんですね」
「そういうことですか / そういうことだったんですか」
「そう」
「そうね」
「そうなんだ / そうだったんだ」
「そうなの / そうだったの」
「そういうこと(ね) / そういうことだったんだ(ね)」
「そういうことか / そういうことだったのか」
2.「あ系」
「あ!」
「あ~」
「あ~あ」
「あ~あ~」
「あ~は」
3.「うん系」
「うん」
「ん~]
「うんうん」
「ううん」
「う~ん」
「う~~」
4. 「はい系」
「はい」
「はいはい」
「は」
「は~は~」
「はぁ」
「うん系」「あ系」「はい系」は、感声的表現のあいづちです。他にも「へ~系」「ほ~系」「え系」「まあ系」などなどあります。親しい関係で使うあいづちでは、「うん系」が全体の32.3%で「あ系」は13.4%になるというデーターをみました。この二つで45.7%なので、すごい使用頻度ですね。
みなさんも、「うんうん」「あ~」「へ~」などをうまく使っていると思います。
ビジネスで使う場合は「はい系」が「うん系」の代わりになりますが、使用頻度は落ちます。それでも、よく使うことに変わりありません。
「そう系」は、みなさんもよく使っていると思います。「そうですか」「そうですね」は使い慣れたあいづちだと思います。ちなみに、「そうですか」は文末のイントネーションで意味が3つに分かれます。
①「そうですか」↓:わかりました
②「そうですか」↑:嬉しい感情表現
③「そうですか」↑↑:疑い・反同意的な気持ち
※↑↑は↑よろもっと上に伸ばす感じのイントネーションです。
「そうなんですね / そうだったんですね」「そうなんですか / そうだったんですか」の「ん」の入ったあいづちは、使えていない人が多いようです。
「ん」は、事情や理由、状況、状態の説明をするときに「(な)んです」を使います。なので、この説明に対してのあいづちは、「そうなんですね / そうだったんですね」「そうなんですか / そうだったんですか」になります。
つなみに、この2つの違いは「反応」の違いです。「そうなんですか / そうだったんですか」の方が反応が大きくなります。相手の話しにビックリしたり、話しが意外なことだたりしたときのあいづちでリアクションを大きくします。
ビジネス日本語会話でNGな「あいづち」
最近、よく聞くあいづちに「たしかに」「なるほど」「ですです」「そうですそうです」「かもです」があります。
「たしかに」「なるほど」は、若者言葉といっていいほどじゃないかと思うほど、若い方々の会話でよく出てきます。同年の会話で、円滑なコミュニケーションの役割を大きく果たしています。
ただ、一部の若い人のなかには、相手との関係や会話の場・雰囲気といったもを考慮せずに「たしかに」「なるほど」を使うことがあります。癖になっているようにも感じます。
先日、仕事相手と話しをしているときに、「なるほどですね」と言われました。不快感はかかったんですが、親しくない関係では使わないほうがいいでしょう。
「ですです」「そうですそうです」「かもです」は「です」を使ていますが、敬意を感じる丁寧さには欠けた軽い感じがします。「なるほどですね」という言い方もよくききますが、同じく敬意を感じるほどのものではありません。軽いタッチって感じです。外国人が使うビジネス日本語会話として、プラスになることはあまりないと思います。
先日「たしかに」「なるほど」の連発で、目上の人が気分を悪くし、「その言い方は、失礼だ」と言っているのを聞きました。
「たしかに」は「そうですね」「たしかに、そうですね」にすれば失礼にはなりますん。「なるほど」は「よくわかりました」でいいです。
「ですです」は「です」、「そうですそうです」は「そうです」、「かもです」は「かもしれません」が、好感度のあるあいづちです。
「はい」を「はいはい」という癖で、私は上司から注意されたことがあります。韓国式の返事の癖があって、ついつい「はいはい」と言って叱られたことがあります。
まとめ
今日はあいづちについてでした。あいずつは、使用頻度の高い日本語ですが、あいづちを詳しく説明している教材は多くありません。それで、理解して使うというよりは、感覚的に使うしかありません。本当に難しいです。
相手との関係や会話の場、目的にあった「あいづち」を使うことを意識して、仕事のコミュニケーションSikllを一段UPさせてみてはどうでしょうか。
みなさんの「お仕事の日本語Skillup]をおうえんしていま~~す。