日本語「お」がつく言葉と、つかない言葉。必見!

日本語勉強

日本語で、よく使う「お」の使い方に迷ったことはありませんか。

例えば、「うどん」は「おうどん」ともいいます。「そば」は「おそば」ともいいます。でも、焼きそばは「焼きそば」です。「お焼きそば」にはなりません。

「ラーメン」は、どうでしょうか。ラーメンはラーメンです。「おラーメン」にはなりません。同じ麺類ですが、「お」がつくものと、つかないものがあります。麺類に限らず、調味料や物でも「お」がつくものと、つかないものがあります。

「お」は、会話以外のメッセージやメール、手紙などでも使われています。

今回は「お」がつく言葉、つかない言葉をご紹介しようと思います。日本語のスキルUP~ブレシュUPにお役立てください~。

「お」がつく言葉

「お」がつく言葉は、たくさんあります。「お金」「お財布」「お砂糖」「お店」「お気持ち」「お忙しい」「お暇」などなど…限りなくたくさんあります。みなさんも、よく使っていると思います。わかりやすく名詞、い形容詞、な形容詞にわけてみてみましょう。

✅名詞につく「お」:「お名前」「お国」「お酒」「お塩」「おしょうゆ」「おみそ」「お手紙」など

✅い形容詞につく「お」:「お早い」「お忙しい」「お若い」「お優しい」「お美しい」「お安い」など

✅な形容詞につく「お」:「お元気」「お好き」「お嫌い」「お得意」「お上手」「お暇」「おきれい」など

✅名詞化した動詞につく「お」:「お知り合い」「お支払い」「お問い合わせ」「お喜び」など
例)知り合います→知り合い(名詞化)※「ます」を取ると名詞になる

「お」がつかない言葉

「お」がつかない言葉も、たくさんあります。「電気」「地下鉄」「えんぴつ」「本」「けしごむ」「コーヒー」「バナナ」「楽しい」「便利」「有名」など、限りなくたくさんあります。

「電話」には「お」がついて「お電話」といいますが、「電気」は「お電気」といいません。同じ「電」から始まる言葉ですが、電気には、「お」がつきません。ちなみに、「ご」もつきません。

この他「おえんぴつ」や「おコーヒー」「お楽しい」「お便利」とはいいません。「お」がつかない言葉です。

どんな言葉に「お」がつく??

「お」は和語(わご)につきます。和語は昔からあった「日本語の言葉」のことです。和語の中でも、日常生活でよく使う言葉は「お」がつくことが多いです。

例えば、「米」や「みそ」といった言葉は毎日食べるものですからよく使う言葉です。なので、「お米」「おみそ」になります。

それから、「お」とよく合う、なじみのいい言葉につきます。なので「米」「みそ」「砂糖」「塩」などは、「お」とよく合う、なじみのいい言葉だともいえます。

日本人は「げた」を履いていましたが、「おげた」とはいいません。これは、「お」と「げた」が、なじみのよくない言葉だからでしょう。色も、なじみのいい色と、あまり合わない色がりますよね。言葉にも合う、合わないがあるようですね。

和語につく
✅ 生活でよく使う和語につく
✅「お」となじむ和語につく

どんな言葉に「お」がつかない??

「お」がつかない言葉は、漢語です。漢語は、「中国から入ってきた言葉」のことです。例外も多くありますが、漢語には「お」がつきません。「お」がつく漢語には「お電話」や「お食事」「お時間」などがあります。これは覚えた方がはやいですね。

それから、カタカナ(外来語)には、つきません。例えば、「おコーヒー」や「おサイン」「おカフェ」とはいいません。丁寧にいおうとして、お客様に「こちらに、おサインをお願いします」と言った人もいました。例外に「おトイレ」があります。

あと、色や自然に関係したことばや、下品な言葉にも使いません。

漢語に使わない(例外がいくつかる)
✅カタカナ(外来語)につかない
✅色や自然に関する言葉につかない
✅下品な言葉につかない

クイズにチャレンジ!

次の( )の中に「お」がつきますか

  1. ( )水をください。
  2.  ゆっくり( )運転してください。
  3.  こちらに( )名前をかいてください。
  4.  私は毎朝( )玉子を食べます。
  5.  すてきな( )ネクタイですね。

答えは、「まとめ」で確認してください。

どうして、「お」をつけるの???

「お」をつける理由は、3つあります。

1. 尊敬語(そんけいご)にするため
例) 日本のお寿司は、お好きですか。(お寿司:美化語/お好き:尊敬語)
例) お忙しいところ、すみません。(お忙しい:尊敬語)

2. 謙譲語(けんじょうご)にするため
例)明日、お電話いたします。(お電話:謙譲語)

3. 美化語(びかご)にするため
例)新しいお財布がほしい。(お財布:美化語)

尊敬語は、お客様や目上の人に関することに使います。謙譲語は、自分に関することに使います。美化語は言葉をきれいにします。「お」をつけることで、失礼のない丁寧な敬語になります。それで、いろんな場面で「お」が使われています。

まとめ

今回は、「お」について勉強しましたが、「お」は,つけ方も、意味も複雑です。簡単なようで、使いこなすのは簡単じゃありませんが、今日の勉強が日本語のSkillupにつながっているはずです!!

✅「お」がつく言葉
✅「お」がつかない言葉
✅どんなとき「お」がつく?
✅どんなとき「お」がつかない??
✅どうして「お」をつけるの???

次回は「お」の具体的な使い方をご案内しようと思うます。そちらも、ぜひ合わせてごらんください。

こたえ:1. 〇 2. × 3. 〇 4. × 5. ×
→ 「水」「名前」は和語なので「お」です。
  「運転」「玉子」は漢語なので「お」はつきません。ちなみに「ご」もつきません。
  「ネクタイ」はカタカナ(外来語)なので、「お」がつきません。

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