「(だ)けど」は、カジュアルなことばなので、友達や家族に、よく使います。一見、簡単に見えるので、難しいと感じる人は少ないと思います。
ただ、この「(だ)けど」は、N2・N1の人でも間違って使い続けている人が多いです。それで、今日は何が、どこが間違っているのかをご紹介します。
この機会に、もう一度「(だ)けど」の振り返りをしましょう~。
カジュアルな「(だ)けど」だれに使う??
📌「(だ)けど」は、友達や家族などの親しい人に使います。先生やお客様、上司などの目上の人、知らない人には使いません。「(だ)けど」は完全なタメ口です!
「(だ)けど」は「ですけど」「ますけど」にかえると、丁寧な言い方になります。ただ、ビジネスなどのフォーマルな場所では、「ですが」「ますが」を使うほうがいいです。
「(だ)けど」<「ですけど」「ますけど」<「ですが」「ますが」で丁寧さがUPします。
スタイル | 丁寧さ | 使える相手 |
---|---|---|
(だ)けど | タメ口 | 家族・友達・親しい人 |
ですけど/ますけど | 普通に丁寧 | 日常の生活全般 |
ですが/ますが | とても丁寧 | ビジネス相手・職場の人など |
「(だ)けど」の間違った使い方
N3レベル前後の人に多い間違い
N3レベル前後の人に多い間違いは、どの人にも「(だ)けど」を使う間違いです。相手によって使い分けることに、まだ慣れていないようです。
「(だ)けど」を自分に使われると、「私のことを親しいと思っているのかな?」と日本人は思うことがあります。
私の場合、学校で学生が私に「(だ)けど」をよく使います。このときに「私のことを親しい友達のように思ってくれているのかな?それとも、「(だ)けど」を使い分けることに慣れていないのかな?それとも、使い分けが面倒なのかな?」と悩むことがあります。笑( ´∀` )笑
親しく話しかけられるのは\^o^/嬉しいので問題がありませんが、みなさんがビジネス相手・職場の人などに使うときは上手に使い分けてください。
親しい関係になる途中の言い方として、「「(だ)けど」+最後「ます形」」があります。完全に親しくなったと確信できるまでは、この形がオススメです。

N2・N1の人に多い間違い
授業中に間違って使たときは、私が言い直しています。でも、授業以外の時間に間違って使っていても、ただスルーするしかありません。それで、この場を借りて、お伝えできて嬉しいです。\^o^/
なにが間違っているのでしょうか?どこが間違っているのでしょうか?
例文)「兄はは頭がいいだけど、性格が悪い。」をみて、間違いを探してください。
間違いが「ない」と思った方は、今回の勉強を最後まで頑張りましょう!( ´∀` )
例文)「兄は頭がいいだけど、性格が悪い。」
この例文の間違いは、「いいだけど」です。ここがどうして間違いですか???
はい、その質問に声を大きくして答えます!
イ形容詞には「だ」がつきません。この「(だ)けど」の(だ)は、名詞とナ形容詞だけにつきます。
ときどき、動詞に(だ)をつける人もいますが、動詞にも(だ)はつきません。
❌「今から行くだから、待ってて。」
品詞 | (だ)の🔴❌ | 例文 |
---|---|---|
名詞・ナ形容詞 | 🔴 | ・今日は日曜日だけど、学校にいく。 ・東京は便利だけど、物価が高い |
イ形容詞 | ❌ | ・この店は、魚は安いけど、肉は高い。〇 ・買いたいけど、今は買わない。〇 |
動詞 | ❌ | ・今から行くから、待ってて。〇 |
イ形容詞は、どの文型にも「だ」がつきません。例えば、「~と思います」の文型にイ形容詞を使うことはありません。
❌「日本のラーメンは、おいしいだと思います。」
🔴「日本のラーメンは、おいしいと思います。」
❌「トヨタの車は、いいだと思います。」
🔴「トヨタの車は、いいと思います。」
おいしい | おいしくない | おいしかった | おいしくなかった |
かわいいけど | かわいくないけど | かわいかったけど | かわいくなかったけど |
いい | よくない | よかった | よくなかった |
いいけど | よくないけど | よかったけど | よくなかったけど |
ここが基礎です!イ形容詞の活用は、ゆっくり、丁寧に身に付けましょう~。
まとめ
今回は、上級者でも間違いやすい「(だ)けど」の紹介をしました。
「(だ)けど」<「ですけど・ますけど」<「ですが・ますが」の順番で丁寧さがUPするので、相手との関係に合わせて上手に使ってください。
それから、「イ形容詞」を「名詞」「ナ形容詞」と混同しないように気をつけてくださいネ~。
みなさんの日本語Skillupを応援してます\^o^/。