「から」「ので」は、会話でよく使います。「理由や原因」を言うときに使います。「から」「ので」の使い方を難しいと思っている人は、あまりいないと思います。ただ、難しくはないんですが、繋ぎの部分が難易度5です。
どうして間違った言い方になるってしまうのでしょうか。みなさんは、どのように使っていますか?
たぶん、考えたこともないと思います。簡単すぎて、考える必要もなかったと思います。「から」「ので」は、繋ぎの部分で正しく使われていないことが多いです。
それで、今日は「から」「ので」の整理をしようと思います。
最後まで読んでいただけると、ドミノ式に仕事の日本語のSkliiup~Senseupにないます。この繋ぎは他の文型にも影響していますから。
それでは、「から」「ので」の繋ぎのチェックにLet’s go~~
「から」「ので」の間違いの原因
簡単なのに「から」「ので」の使い方を間違う原因は2つです。
1⃣「い形容詞」「な形容詞」の活用が正しくない。
2⃣ 「い形容詞」を「な形容詞」と同じ扱いにしている。
「い形容詞」と「な形容詞」の活用方法は違います。活用を間違えると、会話のあらゆるところで、間違いが出てきます。もう一度、ゆっくり図を確認してください。
■ 「い形容詞」
現在 | 現在否定 | 過去 | 過去否定 |
かわいい | かわいくない ※「い」は不要 | かわいかった ※「い」は不要 | かわいくなかった ※「い」は不要 |
おいしい | おいしくない | おいしかった | おいしくなかった |
やさしい | やさしくない | やさしかった | やさしくなかった |
いい | よくない ※「よい」を使う | よかった ※「よい」を使う | よくなかった ※「よい」を使う |
■「い形容詞」「です」があるスタイル
現在 | 現在否定 | 過去 | 過去否定 |
かわいいです | かわいくないです | かわいかったです | かわいくなかったです |
おいしいです | おいしくないです | おいしかったです | おいしくなかったです |
やさしいです | やさしくなです | やさしかったです | やさしくなかったです |
いいです | よくないです ※「よい」を使う | よかったです ※「よい」を使う | よくなかったです |
「い形容詞」には、「だ」「じゃない」「だった」「じゃなかった」は使いません。この活用が正しくないと、ぜんぶの文法の接続をまちがってしまいます。
「い形容詞」の活用は、「~くない」「かった」「~くなかった」です。
■「な形容詞」
現在 | 現在否 | 過去 | 過去否定 |
元気だ | 元気じゃない | 元気だった | 元気じゃなかった |
便利だ | 便利じゃない | 便利だった | 便利じゃなかった |
暇だ | 暇じゃない | 暇だった | 暇じゃなかった |
静かだ | 静かじゃない | 静かだった | 静かじゃなかった |
現在 | 現在否定 | 過去 | 過去否定 |
元気です | 元気じゃないです (ありません) | 元気でした | 元気じゃなかったです (ありませんでした) |
便利です | 便利じゃないです (ありません) | 便利でした | 便利じゃなかったです (ありませんでした) |
暇です | 暇じゃないです (ありません) | 暇でした | 暇じゃなかったです (ありませんでした) |
静かです | 静かじゃないです (ありません) | 静かでした | 静かじゃなかったです (ありませんでした) |
「ゆうめい」「きれい」「きらい」「とくい」は、「な形容詞」です。
・有名:有名なタレント /有名だ
・きれい:きれいなタレント / きれいだ
・嫌い:嫌いなタレント / 嫌いだ
・得意:得意な科目 / 得意だ
「から」のよくある間違い『BEST10!』
『間違った言い方 BEST5』を紹介します!
①「いいだから」✖
②「難しいだから」✖
③「おいしいだから」✖
④「やさしいだから」✖
⑤「忙しいだから」✖
⑥「寒いだから」✖
⑦「暑いだから」✖
⑧「安いだから」✖
⑨「高いだから」✖
⑩「辛いだから」✖
正しい言い方は、
①「いいから」〇
②「難しいから」〇
③「おいしいから」〇
④「やさしいから」〇
⑤「忙しいから」〇
⑥「寒いから」〇
⑦「暑いから」〇
⑧「安いから」〇
⑨「高いから」〇
⑩「辛いから」〇
「い形容詞」には、「だ」は絶対につきません!「だ」は「な形容詞」と「名詞」だけにつきます。
ときどき、「動詞」に「だ」をつける人もいます。
ミラーさんは英語ができるだからいいけど、私は英語ができないだから仕事がない。✖
ミラーさんは英語ができるからいいけど、私は英語ができないから仕事がない。〇
⚠️「動詞」にも「だ」はつきません。
「(な)ので」の間違い
「ので」も「理由・原因」を表す文型です。「から」丁寧な言い方です。意味は同じです。
「ので」の間違った使い方
①「難しいなので」✖
②「おいしいなので」✖
③「やさしいなので」✖
④「忙しいなので」✖
⑤「寒いなので」✖
⑥「暑いなので」✖
⑦「安いなので」✖
⑧「高いなので」✖
⑨「辛いなので」✖
⑩「甘いなので」✖
上の①~⑩は、どうして間違いなのでしょうか。「い形容詞」は「な」がつきません。
「な形容詞」「名詞」は、「~なので」ですが、「い形容詞」は、「~ので」です。
正しい使い方は、
①「難しいので」〇
②「おいしいので」〇
③「やさしいので」〇
④「忙しいので」〇
⑤「寒いので」〇
⑥「暑いので」〇
⑦「安いので」〇
⑧「高いので」〇
⑨「辛いので」〇
⑩「甘いので」〇
例文)
日本のラーメンはおいしいので、毎日食べれます。〇
日本のラーメンはおいしいなので、毎日食べれます。✖
「ので」と「んで」/「なので」と「なんで」
「(な)んで」は「(な)ので」を崩した言い方です。男性が多く使う表現です。
この「(な)んで」は、日本で暮らすか、仕事で日本語を使うという機会がないと、直接れることが少ないと思います。

「(な)んで」の間違った使い方
①「難しいなんで」✖
②「おいしいなんで」✖
③「やさしいなんで」✖
④「忙しいなんで」✖
⑤「寒いなんで」✖
⑥「暑いなんで」✖
⑦「安いなんで」✖
⑧「高いなんで」✖
⑨「辛いなんで」✖
では、どう間違ってしまうのでしょうか。これも、「な形容詞」の形を「い形容詞」に当てはめたからです。「なんで」の「な」は、「な形容詞」「名詞」につきます。「い形容詞」に「な」はつきません。「んで」です!!
正しい言い方
①「難しいんで」〇
②「おいしいんで」〇
③「やさしいんで」〇
④「忙しいんで」〇
⑤「寒いんで」〇
⑥「暑いんで」〇
⑦「安いんで」〇
⑧「高いんで」〇
⑨「辛いんで」〇
例文)今週は忙しいなんで、来週行きます。✖
➡ 今週は忙しいんで、来週行きます。〇
「動詞」も「な」はつきません。
例文)今から行くなんで、ちょっと待っててください。✖
➡ 今から行くんで、ちょっと待っててください。〇
まとめ
「から」「ので」「(な)んで」の総まとめをしました。
これを機会に、ご自分の日本語会話をチェックしてみてください。自分ではなかなか気づかないことが多いので、周囲の人にチェックしてもらってもいいと思います。