いつも、礼儀正しい韓国人のユンさんがメッセージを送ってきました。授業の時間変更をお願いするメッセージでした。
メッセージにはこう書かれていました。「先生!授業の時間ですが、もし火曜日にしてもよろしいでしょうか。」丁寧で優しい表現ですが、少しだけ違和感を感じました。読み返してみて、その理由が「もし」の使い方にあると気づきました。
韓国語を、そのまま日本語にしたときのerrorのようなものですね。英語の「if」をそのまま日本語にしても不自然な日本語になってしまうことがあります。
それで今日は、「もし」の使い方と、お願いをするときの「もし」の使い方に絞ってお話をしようと思います。
日本語「もし」の使い方
日本語の「もし」は、「~たら」「~なら」「~ば」で仮定したことを強調します。
- 「もし、~たら」:
・もし、雨が降ったら、イベントは中止です。
※低い可能性の強調
・もし、1億円の宝くじにあたったら、なにしたい?
※非現実的なことを強調 - 「もし、~なら」:
・もし、コンビニにいくなら、アイスクリーム買ってきて!
※低い可能性の強調 - 「もし、~ば」:
・もし、何か問題があれば、ご連絡ください。
※低い可能性の強調
📌「もし」は、実際には起きていないこと・起きる可能性が低いことを仮定するときに使います。「~たら」「~なら」「~ば」と組み合わせることで、「そうなることは少ないけれど、もしそうなったら…」という意味になります。
韓国語の「혹시」
韓国語で「혹시 지금 시간 괜찮아?」をそのまま日本語にすると、「もし今時間大丈夫ですか?」になりますが、これも不自然になってしまいます。この場合の日本語は「今、時間大丈夫ですか?」です。
韓国語の「もし」と日本語の「もし」には使い方の違いがあるようです。
「もし火曜日にしてもよろしいでしょうか」は、ただしい?
「もし火曜日にしてもよろしいでしょうか」は、何を言っているのかは、十分にわかります。ただ、日本語の文法や自然な言い方から見ると、少し不自然になります。
📌「もし」は、「~たら」「~なら」「~ば」で仮定したことを強調するときに使います。かならずSETにしないといけません。
なので、「もし火曜日にしてもよろしいでしょうか」は、不自然な日本語になってしまいます。
この場合「もし、よかったら(キャジュアル)」「もし、よろしければ(フォーマル)」にすると自然な日本語になります。
👩🏻🏫結論:
「もし火曜日にしてもよろしいでしょうか」
→もし、よろしければ、火曜日に変更していただけますでしょうか。◎
「もし」を使ったお願いの言葉
「もし」を使ったお願いの言葉には、
・「もしよろしければ」
・「もし差し支えなければ」(さすつかえ)
・「もし可能であれば」(かのう)
・「もしお手数でなければ」(てすう)
などがあります。自分のお願いが、相手に無理をさせたり、負担にならないようにする働きがあります。一つの決まったフレーズとして覚えておくといいですね。
・もしよろしければ、火曜日に変更できますでしょうか。
・もし差し支えなければ、火曜日に変更していただけませんでしょうか。
・もし可能であれば、火曜日に授業をお願いできますでしょうか。
この他にも、「もし+でしたら/ば/なら」を使って、いろいろな言い方ができます。
※「でしたら」は、「なら」のフォーマルな言い方
- もし火曜日のご都合がよろしければ、変更していただけないでしょうか。
- もし火曜日にお時間がおありでしたら、授業の時間を変更していただけますと助かります。
まとめ
「もし」の使い方と、お願いをするときの「もし」の使い方に絞ってお話をしました。自分の母語をそのまま日本語にできない言葉はたくさんあります。
なので、これは体が覚えるようにしましょう~!日本のアニメ・ドラマ・日本人との実際の会話など手段で、身に付けていきましょう!
それでは、みなさんの日本語Skill-upを応援しています~。
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