韓国のネット上で「日本語を話してください」「日本語で話してください」「日本語してください」
に関する質問を見かけました。それで、今日はこの3つの違いを、一緒に考えてみようと思います。
ちょっと不安ですが、例文は韓国語を使ってみます。韓国語を勉強している日本人の方のお勉強にもなるかもです。日本人の方も一緒に勉強しましょ!!
「を」「で」の役割
■「を」
「を」は、「話す」の対象を意味します。韓国語では일본어를 말해주세요.ですね。
■「で」
「で」は、「話す」の手段を意味します。韓国語では일본어로 말해주세요
例)
「韓国語を書きます」書く対象 쓰는 대상 한국어를 씁니다.
「韓国語で書きます」書く手段 쓰는 수단 한국어로 씁니다.

「手を食べます」食べる対象 먹는 대상 손을 먹습니다.
「手で食べます」食べる手段 먹는 수단 손으로 먹습니다.
「仮想通貨を買います」買う対象 살 대상 가상화폐(가성통화)를 삽니다.
「仮想通貨で買います」買う手段 살 수단 가상화폐(가성통화)로 삽니다.
「を」「で」は助詞です。この場合「を」は対象、「で」は手段の役割をしていますが、他にもいくつかの役割があります。これだけではありません。
「~てください」
「~てください」は、①お願いするとき、②指示するとき、③なにかを勧めるときに使うことができます。「話す」の「す」を「して」にして「話してください」にします。この「話してください」が、
お願いの意味にもなるし、丁寧な指示にもなるし、勧めにもなります。
①②③のどの意味になるかは、会話の前後関からわかります。
まとめ
「日本語を話してください」「日本語で話してください」「日本語してください」の中で「日本語してください」という言葉はありません。「する」を「話す」の代用で使えません。
「日本語を手段として使ってください」とお願い、指示をするのであれば「日本語で言ってください」を使えばいいです。
「を」「で」は助詞ですが、「対象」「手段」の意味以外でも役割があります。丁寧に一つ一つ学習することをお勧めします。
表現の仕方は、その場、その相手、その目的などで違ってきます。ドンドン会話しながら、いろいろな表現を身に付けるようにしたらいいと思います。