最近、メールやチャットで「有難う御座います」「おはよう御座います」と漢字で書く人が増えているようです。パソコンで作業をすることが多くなったからでしょうか…..。
パソコン・スマホで漢字を選べる時代になって、「お早(はよ)う」「おはよう御座(ござ)います」「有難(ありがと)う」「有難う御座(ござ)います」「宜(よろ)しく」「致(いた)します」などの
漢字をよく見るようになりました。
みなさんは「漢字」と「ひらがな」どちらで書いていますか?
漢字が好き、漢字の方が丁寧感があるといった理由で、「お早う御座います」「有難う御座います」と書く人もいるでしょうし、どちらで書くか迷っている人もいるでしょう。
今日は、よく使うあいさつ言葉の書き方と、ビジネスでよく使う言葉の正しい書き方をご紹介します。
「おはようございます」と「お早う御座います」
「有難う御座います」「お早う御座います」の他にも、漢字を使ったあいさつ言葉があります。あいさつは、やさしい笑顔で、明るいあいさつがいいですよね。なので、漢字じゃなくて、やさしいイメージをもつ「ひらがな」で書きます。
- お早う御座います ✖
→「おはようございます」〇 - 有難う御座います ✖
→「ありがとうございます」〇 - 今日は ✖
→「こんにちは」〇 - 今晩は ✖
→「こんばんは」〇 - 宜しくお願い致します。
「よろしく」「いたします」
最近は、「宜しく」「致します」を使う人が増えて、「よろしくお願いします」とひらがなで書くと、文に柔らかさが出ます。
漢字を書くと丁寧な感じがする??
漢字で書いた方が丁寧な感じがするという理由で、漢字を使う人もいるかもしれません。でも、実際は「漢字=丁寧」というわけではありません。
漢字は常用漢字(じょうようかんじ)にあるものは漢字で書いて、その他はひらがなで書けばいいです。もちろん、常用漢字でないものを使ってはいけないというわけではありません。
なんでも漢字で書けばいいのではなく、読む相手が十分に読める漢字を使う必要があります。
📝下の表には、幅ひろく使える「ひらがなで書く」言葉20選です。
| / | ひらがな | 漢字 | ひらがな使用例 |
|---|---|---|---|
| あ | ありがとうございます | 有難う御座います | 誠にありがとうございます。 |
| いたす | 致す | ご案内いたします。 | |
| (さ)せていただく | (さ)せて頂く | 明日、休ませていただいてもいいですか。 | |
| か | ください | 下さい | お入りください。 |
| くらい/ぐらい | 位 | どのくらい/ぐらい必要ですか? | |
| こと | 事 | 仕事のことで悩んでします。 | |
| ごと | 毎 | 5分ごとにバスがきます。 | |
| さ | さらに | 更に | 人口がさらに増えています。 |
| すぐに | 直ぐに | すぐに、ご確認いたします。 | |
| た | ただし | 但し | ただし、未成年者の入場はお断り |
| とき | 時 | 家をでるとき、 「いってきます」と言います。 | |
| (の)とおり/どおり | (の)通り | 必要書類は、下記のとおりです。 | |
| な | ない | 無い | ご質問がないようでしたら、 これで終わります。 |
| なお | 尚 | なお、お電話でお問い合わせは… | |
| など | 等 | 運転免許書・パスポートなどで身分を証明 | |
| は | ほど | 程 | 一週間ほど、お時間がかかります。 |
| ま | また.または | 又・又は | 運転免許書または、パスポート |
| まず | 先ず | まず、会員登録をしてください。 | |
| や | (の)ように | ~の様に | サンプルのようにかいてください。 |
| よろしく | 宜しく | よろしくお願いいたします | |
| / | ひらがな | 漢字 | ひらがな使用例 |
「時」と「とき」の使い分け
「時」と「とき」の使い分けとしては、「時間」としての意味で使うときは「時」を使います。時制ではない表現の場合は、「とき」をつかいます。
- 時:出発する時に電話をします。
- とき:ご質問があるときは、お気軽におっしゃってください。
「所」と「ところ」の使い分け
「所」と「ところ」の使い分けとしては、「場所」としての意味で使うときは「所」を使います。場所ではない表現の場合は、「ところ」を使います。
所:例)あのバス停の所で止めてください。
漢字の使いすぎに要注意~
「文」を書くときに漢字を使います。日常でも仕事でも、まとまった文を書くことが多いです。仕事でよくメールを書く人もいると思います。
「よいメール文を書くポイント」の一つが漢字の使い方です。メール文では、漢字を使いすぎないようにしましょう。漢字とひらがなの比率は、3:7がいいと言われています。

漢字でびっしり書かれたメールは、黒い部分が多くて読みにくくなるからです。それから、漢字が多いと硬い文章になってしまいます。
なんでも漢字を使わないといけないと思わなくていいです。書く文に合わせてセンスよく漢字を使いましょう。
まとめ
今日は漢字表記と、ひらがな表記のご紹介をしました。どうでしたか?
「漢字=丁寧」「日本語=漢字」と思って、日本語を難しく考えてしまいがちですが、
なんでも漢字にすればいいわけではありません。
漢字がストレスにならないように日本語の勉強をつづけてくださ~い!(^^)!
✅『あいさつ言葉シリーズ』は、こちらからご覧いただけます。他の動画もチェックしてみてくださいね!
▶あいさつ言葉シリーズ③「どう過ごしてますでしょうか?」は自然?┃n2n1でも難しい~

