日本語を学ぶ方の中には、「日本人に失礼があってはいけない!」という思いから、とても丁寧な言葉づかいを心がけている人が多いようです。
私にも、いつも礼儀正しいメッセージをくださる方がたくさんいいます。
ただ「丁寧すぎる」のも…..どうなかと思うことがあります。
「小生(しょうせい)」って、誰が誰に使う?
先日、もらったメッセージに「小生」という言葉が書いてがありました。久しぶりに見る漢字に、「え!」と驚きました。
「私(わたし/わたくし)も、楽しみにしております」というのを
「小生も、楽しみにしております。」と書いてあったからです。
どこで「小生」という言葉を習ったのかなと思いましたが、たぶん日本人が使っているのを見て自然に覚えたのだと思います。
「小生」は「私」の謙譲語ですが、誰にでも使えるわけではありません。
📌「小生」は、上の立場の人が下の立場の人、または同等の立場の人に使います。下の立場の人が上の立場の人には使えません。そして、「小生」は男性が使う言葉です。
「小生」は、いつ使う?
「小生」は、書き言葉で使います。小説や、手紙で使います。最近ではメールで使う人もいます。
ただ、現代の小説や手紙、メールで「小生」を使うのが一般的かというと、一般的ではありません。一部の伝統を重んじる企業や、特定の年配者層で使うことはありますが、多くはありません。時代とともに使わなくなってきた言葉です。
私が「小生」という言葉に触れたのは、夏目漱石の小説「坊ちゃん」を読んだときです。
日本人の敬語使用が、間違っていることもある。( ´∀` )
先にもいいましたが、「小生」は上の立場の人が下の立場の人、または同等の立場の人に使います。いくら上の立場でも、謙遜に自分のことを言うときに使います。
この使い方を知らずに、部下が上司に使ったり、ビジネス相手に使っている日本人がいます!日本人も敬語が多いので、正しい使い方を間違うことがあります。
📌日本人が使っているからといって、無条件に真似るのは要注意です。!(^^)!
その他の例:小職(しょうしょく)
「小職」も「小生」と同じ「私」の意味の謙譲語で、書き言葉に使います。「小職」は「小生」と違って女性も使えます。
「小職」は、もともと官職にある人が自分をへりくだって使う言葉でしたが、現在では一般企業の役職者も使用するようになりました 。
自分に役職がある場合に、同僚や部下・後輩など、自分と同等か目下の相手に対して謙遜して使うのが適切な用法です 。
📌でも、「小生」と同様に、「小職」を目上の人に対して使ったり、役職がついていない一般社員が使ったりすることがあります。無条件に真似るのは要注意です。!(^^)!
まとめ
「失礼のない日本語を使わなきゃ」と思うあまり過剰になりやすいのが敬語ですよね。敬語に限らず、「ビジネスマナーで失礼があっちゃいけない」と思うあまり緊張してしまうこともあります。
日本人だって間違うことの多いビジネス敬語・マナーなので、まずは基本的な敬語使用と、マナー知識を備えることをお勧めします。無理にハードルを上げると、リスクも伴います。
なによりも大切なことは「相手に失礼があってはいけない」思う気持ちの姿勢だと思います。
🌸上級者にお勧め「敬語学習書籍」
「社会人の敬語ドリル」
挨拶・電話応対・商談から名刺交換の順序や上座と下座など、社会人として恥ずかしくない敬語表現とマナーが身につく300問を収録しました。TPOを意識した問題になっていますので、実際にその場面に直面しているかのような感覚で取り組めます。
🌸お勧め動画
(4) 敬語おもしろ相談室3/7:文化庁 – YouTube

