🌸こちらは【敬語の基礎】日本語の「お」がつく言葉と、つかない言葉シリーズ①つづきです。合わせてご覧ください~。
日本語がだんだん聞きとれて、話せるようになると、言葉の前につく「お」をつけることが多くなります。これは、初級から中級にレベルが、アップしている証拠です。
ですが、「お」を使って会話をしたり、メールを書いたりしながら、不安な気持ちになることはありませんか。
「お」は、よく敬語(けいご)に使いますが、敬語には尊敬語と、謙譲語と、美化語があって複雑です。
それで、今回は「尊敬語(そんけいご)」の「お」に絞って、紹介をしようと思います。「お」の使い方に自信をつけて、日本語会話を楽しみましょう~!(^^)!
尊敬語(そんけいご)を誰に使う?どうして使う?
尊敬語(そんけいご)は、敬語の中の一つです。敬語には、尊敬語のほかに、謙譲語(けんじょうご)、丁寧語(ていねいご)、美化語(びかご)があります。
「お」は、尊敬語の意味で使うときもあれば、謙譲語、美化語の意味で使うときもあります。同じ「お」で意味が違うわけです。
📌尊敬語は、お客様や上司、目上の人に関することや物、する行動に使います。尊敬語を使うことで、尊重(そんちょう)する気持ちが伝わり、失礼がないコミュニケーションをすることができます。
例えば、ホテルのフロントで、お客様に名前を書いてもらうとしましょう。このときに「ここに、名前をお願いします」と言うより、「こちらに、お名前をお願いします」と言った方が、丁寧さがもっとUPします。

「お」の使い方
尊敬語の意味で使う「お」は、名詞・形容詞・動詞の全部の品詞で使います。
「お+名詞」のパターン
まず、名詞につく「お」からみていきましょう。
▪「住い」という名詞があります。意味は、「住んでいるところ(場所)」と言う意味で、家と同じ意味です。相手に関することを聞くので尊敬語にします。
住いは、どこですか。
→お住いは、どこ(どちら)ですか。
▪年も、相手に関することを聞くので、尊敬語にします。
年は、いくつですか。
→お年はおいくつですか。
▪荷物は、相手の物なので、尊敬語にします。
荷物をあずかります。
→お荷物をあずかります。
「お+名詞」で、相手に尊重する気持ちが伝わって、失礼がない言い方になりました!
「お+イ形容詞」のパターン
イ形容詞にも「お」をつけて、尊敬語にすることができます。「忙しい」「若い」「優しい」は、相手に関することです。
▪まる先生は、忙しいです。
→まる先生はお忙しいです
▪若いとき、よく運動をしましたか。
→お若いとき、よく運動をしましたか。
▪優しいお母さんですね。
→お優しいお母様ですね。
「おうらやましい」といった尊敬語があります。会話中に相手や話題の人物にに「うらやましい」という感情を持った場合に使います。私の感情が相手を高める働きをします。
例)(田中さんが、有名なスポーツ選手と結婚した)田中さんが、おうらやましです。
また、「お辛い」「お寂しい」「お悲しい」といったイ形容詞は、私が相手の感情を察し表現する場合に使います。
例)ご主人様に突然に先立たれ、奥様がどんなにお辛いことか、心中お察しいたします。
「お+ナ形容詞」のパターン
ナ形容詞にも、「お」をつけて、尊敬語にすることができます。「元気」「好き」「暇」も、相手に関することです。
▪元気ですか。
→お元気ですか。
▪ミラーさんは日本食が好きです。
→ミラーさんは日本食がお好きです。
▪明日は暇ですか。
→明日はお暇ですか。
「お+動詞」決まった形の3パターン
相手のする行動に「お」をつけることで、尊敬の意味をもつようになります。
動詞に「お」をつける場合は、決まった形を使います。よく使う3つの形を紹介します。
① 「お+ます形+になります(なさいます)」
「お+ます形+になります(なさいます)」にして、尊敬語にします。

・先生が話します。
→先生がお話しになります。※ はなしますの「はなし」がます形
・社長が書きました。※ かきますの「かき」がます形
→先生がお書きになりました。
・どこで読みましたか。※ よみますの「よみ」がます形
→どこ(どちら)でお読みになりましたか。
例)
| 1グループ動詞辞書形 | 1グループ動詞のます形 | 「お+ます形+になります」 「お+ます形+なさいます」 |
|---|---|---|
| 話す | はなします | お+はなし+になります |
| 書く | かきます | お+かき+になります |
| 読む | よみます | お+よみ+になります |
| 休む | やすみます | お+やすみ+になります |
| 聞く | ききます | お+きき+になります |
| 働く | はたらきます | お+はたらき+になります |
| 座る | すわります | お+すわり+になります |
| 作る | つくります | お+つくり+になります |
| 待つ | まちます | お+まち+になります |
| 買う | かいます | お+かい+になります |
| 2グループ動詞辞書形 | 2グループ動詞のます形 | 「お+ます形+になります」 「お+ます形+なさいます」 |
|---|---|---|
| 調べる | しらべます | お+しらべ+になります |
| 描ける | かけます | お+かけ+になります |
| 始める | はじめます | お+はじめ+になります |
| 入れます | いれます | お+いれ+になります |
| 見せます | みせます | お+みせ+になります |
| 起きます | おきます | お+おき+になります |
| 3グループ動詞辞書形 | 「お+漢字2字+になります/なさいます」 |
|---|---|
| 電話する | お+電話+なさいます |
| 返事する | お+返事+なさいます |
| 食事する | お+食事+なさいます |
3グループ動詞は、基本的に「ご+漢語(かんご)2字+になります/なさいます」とを使います。上の3グループ動詞は、例外の紹介です。
メモ①:「お+ます形+になります」と「お+ます形+なさいます」は、どちらを使っても同じ意味です。3グルールの動詞には、「お+ます形+なさいます」を使う方が使いやすいです。
メモ②:「みます」「います」「きます」のように「ます」の前が、一文字もときは、
「お+ます形+になります」と「お+ます形+なさいます」が、使えません。特別尊敬語を使います。
② お+ます形+ください
「~てください」を丁寧にした形です。相手に何かを「~してください」とお願いしたり、丁寧に指示したりする場面で使います。
「~てください」よりも丁寧で、相手への敬意(けいい)が強くなります。ホテルのフロントやお店などで、お客様に何かの案内をするときにもよく使います。
・部屋のWIFIを使ってください。※使いますの「使い」がます形
→お部屋のWIFIをお使いください。
・ゴミはゴミ箱に捨ててください。※捨てますの「捨て」がます形
→ゴミはゴミ箱にお捨てください。
・ここにお金を入れてください。※入れますの「入れ」がます形
→ここにお金をお入れください。
・楽しんでください。※楽しみますの「楽しみ」がます形
→お楽しみください。

③ お+ます形+です
「お+ます形+です」は、「~ています」を丁寧にした形です。この形は、相手の今の状況や、行動を丁寧にいうときに使います。「~ています」より敬意(けいい)が強くなります。
ただ、「~ています」の全てに使うわけではありません。よく使う表現に限られています。
・何を、読んでいますか。
→ 何を、お読みですか。
・どこのホテルに、泊まっていますか。
→ どちらのホテルに、お泊りですか。
・お客様が、待っています。
→ お客様が、お待ちです。
・今、パスポートを持っていますか。
→ 今、パスポートをお持ちですか。
・受付は、済んでいますか。
→ 受付は、お済ですか。
動詞の敬語「よくある間違い」
動詞の敬語を使うときの「よくある間違い」を紹介します。例えば、「行きます」の場合に「お行きになります」とすることがあります。
この場合、「行きます」には特別な尊敬語「いらっしゃる」があるので、「いらっしゃる」を使います。「お行きになります」は使いません。
「見ます」も「お見になります」と使わずに、特別な尊敬語「ご覧になります」を使いましょう。
動詞の尊敬語の形には、尊敬語動詞(れる/られる)と、「お+ます形+になります(なさいます)」と、特別尊敬語が、あります。この中で、特別尊敬語が、一番敬意(けいい)が高いです。
📝 学習チェック
中級学習者向けに、「尊敬語の『お』」の使い方を復習できる練習問題を用意しました。印刷して使うこともできます。
-
✅ Googleドキュメント(答えなし)を見る・印刷
練習問題(答えなし)を見る -
✅ Googleドキュメント(答え付き)を見る・印刷
練習問題(答え付き)を見る -
✅ Wordファイル(答えなし)をダウンロード
Word版 練習問題(答えなし)をダウンロード -
✅ Wordファイル(答え付き)をダウンロード
Word版 練習問題(答え付き)をダウンロード
まとめ
今回は尊敬語の「お」について勉強しました。「お」は、つけ方も意味もいろいろあって、複雑です。
日本でショッピングなどをするときに、たくさん尊敬語を聞きましょう!体で覚えるが、一番いい方法です!!
🌸こちらは【敬語の基礎】日本語の「お」がつく言葉と、つかない言葉シリーズ①つづきです。ぜひ、合わせてご覧ください~。
✅【日本語「お」がつく言葉と、つかない言葉。必見!】
✅「『ご』はどんな言葉につく?和語・漢語の違いを深掘り解説」


コメント