メッチャ使うこの表現!最近の「~つつ」

最近メッチャ使う 日本語勉強
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最近、職場でよく聞くようになった言葉の一つに「~つつ」があります。以前なら「~ながら」と言っていた表現が「~つつ」になっています。特に、40代前半までの人から聞くことが多いと思います。打ち合わせのときは、定番のように出てくる表現になりました。例えば、「仕入や売上の状況を常に把握しつつ、棚卸の実施頻度も増やしていきます」のような表現です。「~つつ、お願いします」「~つつやっていきましょうか」のような、仕事の指示を受けたりもします。

以前なら、「~ながら」で表現していたと思ういますが、最近は「~つつ」の表現が増えているように感じます。「~ながら」「~つつ」の意味は、「同一の主体が一つの行為を行いながら、もう一つの行為をする」という点で同じ意味を持ちます。ただ、「~つつ」は書き言葉として使われる傾向が強い表現で、改まった感じのある表現です。会話では、「~ながら」が主流だと言えるでしょう。

「~ながら」と「~つつ」が同じ意味では使われますが、だからといって入れ替えが全て可能なのかというと、そうではないようです。例えば、「スピードを上げつつ、走る」「走りつつ、水を飲む」などは、言葉同士がしっくりしません。言葉の座りが悪い感じがします。これを、「~ながら」で表現した場合は、違和感を感じることはありません。「スピードを上げながら、走る」「走りながら、水を飲む」で問題ありません。

やはり「~つつ」は、もともと書き言葉で、改まった感じが似合う言葉なのだと思います。動きが強い言葉とは、似合わない感じがします。私の個人的な考えですが、「~つつ」には、「様子をみながら~」「状況をみながら~」のような、意味合いをを含んでいると思います。

職場では「~を確認しつつ…」「~を、配慮しつつ…」「~に相談しつつ…」「~を、期待しつつ…」「~を、把握しつつ…」といった言葉といっしょに使うことが多いでしょう。漢語と相性がいい表現だと思います。これらは、もちろん「~ながら」で表現することができます。

今日は、同時すふたつの行為をする表現「~ながら」「~つつ」をご紹介しました。皆さんのしごとの日本語のSkillupにお役立てください~~。

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