みなさんのなかに、日本の会社で働いてみたいと思っている人はいますか?
私が短期留学生クラスで日本語を教えていたときは、たくさんの学生が「日本の企業に就職したい」と言っていました。
学生から「履歴書の自己PRを書いたんですが、見てくれませんか?」とよくお願いをされました。
自己PRや志望動機は、日本語ネイティブでも悩むところです。母語で書くのもむずかしいのに、日本語で書くのはもっと大変ですよね。
そこで今日は、履歴書の自己PRを効果的に書くコツを4つ、ご紹介します!
一文一義(いちぶんいちぎ)で書こう!
「一文一義」というのは、「一つの文に、一つのメッセージを書く」という意味です。
一文の例)私は日本人です。「私」から「。」までが一文です。
いろいろな経験や思いを伝えたいと思って、一文がとても長くなってしまいます。でも、長い文は途中で何が言いたいのか、わからない文になってしまいます。
日本語学習者は、文が長くなると表現や文法、活用などで間違う可能性も高くなりますよね。まずは、一つずつメッセージを伝えることを意識しましょう。
📎 よくない例(自己PR)
私は大学で経済学を学びながら、飲食店でのアルバイトで接客を経験し、さらにゼミではリーダーとして活動をまとめたことがありますが、どの経験も私にとって大切で、御社の仕事でも活かせると思っています。
👉 一文に言いたいメッセージが多すぎて、かえて印象に残りません。
✅ よい例
例1)
私は大学で経済学を学びました。
飲食店でのアルバイトでは、接客を通してお客様との会話力を身につけました。
ゼミではリーダーとして、メンバーの意見をまとめながら活動を進めました。
これらの経験を、御社でも活かしたいと考えています。
例2)
私は大学生活でさまざまな経験を積んできました。学業では、○○○について深く学びました。
ゼミでは、リーダーとして○○活動に貢献することができました。また、飲食店での接客のアルバイトを3年間しました。これらの経験を、御社の業務に活かしたいと考えております。
👉一文ずつが短くなったので、読む人にも伝わりやすくなりますね!
一文一義が難しいときは、2つまでのメセージは大丈夫です!でも、3つ以上は完全にアウトだと思ってください。一文にメッセージは、最大2つまでと意識すると、文が書きやすくなります。
一文は70文字以内を目安(めやす)に!
一文の長さは、70文字以内にしましょう。
文字数の例)私はアメリカ人です。「私」が1文字です。「私」から「。」までで10文字です。
短い文は、子供っぽいんじゃないかと思っていませんか?短い文は子供っぽい、長い文は大人らしいといった基準はありません。読む人が一度読んで、わかる文がいい文です。
📎 よくない例
私は将来、日本の企業でマーケティングの仕事をしてみたいと考えており、そのために大学では消費者行動について学んでいますが、これまでの経験を活かして、御社でも成長していきたいと思います。91文字
👉 一文にいくつも情報が入っていて、理解しにくいですね。
✅ よい例
私は将来、日本の企業でマーケティングの仕事をしたいと考えています。(33文字)
そのため、大学では消費者行動について学びました。(24文字)
これまでの経験を活かし、御社でも成長していきたいと思っています。(33文字)
👉 文を3つに分けるだけで、とても読みやすくなります!
同じ意味の言葉の重なりを避ける!
同じ意味が重なった言葉があります。たとえば、「今現在」や「だけ限定」です。ついつい使ってしまいますが、どちらか1つを使うようにしましょう。
📎 よくない例
私は今現在、就職活動をしていて、日本企業に入りたいと考えており、もし可能であれば平日だけ限定して、働ける仕事を希望しています。
同じ意味が重なった言葉はこの他にも、「まだ未定」「必ず必要」「まず初めに」「約○○程度」などがあります。ついつい使ってしまいそうな言葉ですね。最後に確認するようにしましょう。
✅ よい例
現在、就職活動をしています。日本の企業で働きたいと考えています。平日のみの勤務が可能な仕事を希望しています。
👉 重なっていた言葉をなくすだけで、ずいぶんスッキリします。
同じ言葉の繰り返しを避ける!
同じ言葉を繰り返して使うことがあります。この場合は「本日」です。「本日」は「今日」の改まった言葉です。書き言葉でも、改まった場所でもよく使う言葉です。
「本日」の言葉を減らしたり、他の言葉にかえてたりして、繰り返しを避けることができます。ついつい無意識に使ってしまいますよね。意識することで、言葉の重なりや繰り返しをなくすことができます。

📎 よくない例
9時より本日の業務を開始いたします。本日の業務予定は、次のとおりです。本日もよろしくお願いいたします。
✅ よい例
9時から業務を開始いたします。本日の業務予定は、次のとおりです。よろしくお願いいたします。
「本日」はどこに入れても問題ありません。ただ、繰り返す必要はないですね。
✏️ ワークで実践!あなたの文章は伝わりやすい?
伝わる文章作り練習をしてみましょう~。
一文一義文・70文字以内練習
下の文は、一文が70文字を超えています。
文を2〜3文に分けて、一文一義を意識した文章に直してみましょう。
📎 問題
私は大学で経営学を学び、アルバイトでカフェで接客の経験を積みましたが、ゼミではプレゼンテーションの練習を多く行っていたので、人と話すことが得意になったと思います。
🖊 あなたの答え
私は大学で経営学を学びました。
ゼミでは、実際のプレゼンテーションを想定した、実践的な学びを経験しました。
また、カフェでの接客アルバイトを通して、会話力や対応力を高めることができました。これらの経験を通じて、円滑なコミュニケーション能力が身についたと感じています。
同じ言葉の重複、くり返しをなくす練習
次の文は、同じ意味の言葉をくり返して使っています。
意味が変わらないように、シンプルな表現に直してみましょう。
📎 問題
私は今現在、日本での就職を目指して就職活動をしており、私の経験を活かして御社に貢献したいと考えています。
🖊 あなたの答え
例1)
私は現在、日本での就職を目指して活動しております。
これまでの経験を活かし、御社に貢献したいと考えております。
例2)
私は現在、日本での就職を目指して活動しております。
大学での学びや接客アルバイトの経験を活かし、御社に貢献したいと考えております。
📘 ひとことアドバイス
- 「一文一義」は、読む相手への思いやり。※でも、2つまではOK!
- 同じ意味の言葉をくり返すと、くどく聞こえることもあります。
- シンプルな表現のほうが、かえって印象に残りやすいんですよ!
まとめ
今回は、「履歴書の文章を上手に書くコツ」を3つご紹介しました。
- 一文一義の意識
- 一文を70文字以内の意識
- 意味が重なった言葉を避ける。
- 同じ言葉の繰り返しを避るる。
どれも、難しい文法ではなく、ちょっとしたコツです。意識してみてください!みなさんの日本企業就職の夢を応援しています!!がんばって~~
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